文教大学広報マーケティング室の広報プランナーが毎回、キャンパスの研究室等を訪ね、そこの教職員の専門分野や研究テーマを伺いながら、その方の人柄を中心に紹介します。またその名の通り物々交換もします。


by bunkyo_warashibe
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No.014 教育学部 石井 勉 准教授【数学科教育学】

越谷校舎には昔、付属幼稚園(1970~1986)があったのですが、今回ご登場いただくのは、ここの第1期入園生だった方です。前年度まで沖縄の大学で教員をされていました。今年度から文教大学に着任されてわけですが、その境遇にとても不思議な巡り合わせを感じます。今回の「わらしべ広報プランナー研究室訪問記」に登場されるのは、この人です。


c0223443_13232021.jpg 石井 勉 准教授
 (いしい つとむ)


 【所 属】  教育学部
         学校教育課程

 【専門領域】 数学科教育学




◎算数や数学の授業のやり方を教えています

018.gif 専門分野について教えてください。

『数学科教育学』が専門です。基本的には小学校の算数や中学校の数学の授業のやり方を大学生に教えています。わかりやすく話せば、学校の先生たちがやる授業を見て、こうするとうまくいきますよと話をしたり、あるいは私が、こうするとこんな風に面白い授業になりますよとやって見せたりするのが仕事ですとよく説明しています。」


025.gif 「数学科教育学」をご専門にされるには経験も必要かと思いますが・・・。

「前任の大学でも『数学科教育学』を担当していましたが、元々は東京の小学校の全科の教員と中学校で数学の教員をしていました。したがって、実践経験は数多くこなしています。
話は逸れますが、その中学教員の仕事を始めたころ、同僚に文教大学卒の方が何人かいまして、この方たちの印象がとてもまじめで良かったんですよね。だから文教大学に対するイメージの良さは同僚の人柄を通してできあがったものと言えます。実際に着任してみますと、今も変わることなく、そういった多くの学生に接することができます。」



◎最近の研究テーマは「学び合い」

c0223443_13343231.jpg017.gif では、最近の研究テーマについて教えてください。

「私の最近の研究テーマは『学び合いで学校を変革する教員研修の実践的構築』です。教育の究極の姿は、3Hの調和的発達を説いたペスタロッチがしていたような家庭教師であると思っています。しかし、学校は教育効果を高めるために集団での学習を前提にしています。したがって、私たちが考えるべきは、単なる学びでなく学び合いであるべきだと考えます。」


034.gif 今、お話に出たペスタロッチの説く3Hとは何ですか。

ペスタロッチ(1746~1827)はスイスの教育家でルソーの影響を受け、人間の諸能力の調和的発展を教育の目的として実践されました。3Hとは、Hand、 Head、 Heart のことで、頭文字を取ってそう言います。心の教育といえばHeart(心)だし、一般に勉強といえばHead(頭)だし、実際に手を動かして考えるのはHand(手)が必要になります。それらが調和して3Hとなって発達を促すわけです。」


013.gif そうなると、研究テーマの対象は算数や数学だけに限られないことですよね。

「そうですね。算数とかで学び合いを考えると、話し言葉や書き言葉はどうなのかということになって、当然に国語ではどうなのかということになります。また、言語の教育というと、英語にも研究の広がりが出てきます。

現在、日本学術振興会より科学研究費助成を受けていまして、その関係で算数、数学、国語の研究をしていますが、英語はその延長上にあると考えています。英語の研究授業をしてもらったり、他大学の英語の教員を呼んで話を聞いたりしています。ほかに関係のシンポジウムも開催しています。」



◎お宝はなんですか?

c0223443_1338487.jpg038.gif それでは、お宝を紹介していただけますか。

「お宝ですか? 私の専門は数学なので『お宝』について定義してみましょうか?(笑)

まあ、冗談はさておき、お見せできるもので、お笑いタレント『オリエンタルラジオの中田敦士くんのメッセージ付きサイン』はどうでしょうか?」



005.gif これはどういう経緯のものなんですか。

「実は、私は中田くんの担任をしていたんですよ。私はあまりテレビを見ないので、人から聞いた話ですが、彼が『笑っていいとも!』に出たときに『中田くんってどういう人なの?』という話になったそうです。彼は、今はこんなに明るくしているが、昔はとても暗かったと話し、その時のことを象徴する逸話として、中学3年生の時に修学旅行に行ったのだが、自分には友達がいなくて写真の注文をしなかったと語ったそうです。その時、担任の先生に呼び出されて『写真の注文していないのはお前だけだけどいいのか。』と無理矢理買わされたという話が紹介され、その担任の先生に心配してもらったことをとても感謝していたそうです。その時の担任が何を隠そう、私なんです。そんなことで今でも交流がありまして、サインをいただきました。」


036.gif 教員冥利に尽きるお宝ですね。


◎恒例! わらしべの交換です。

c0223443_1345230.jpg012.gif それでは、最後に恒例のわらしべの交換を行いたいと思います。
これが前回、国際学部の藤井先生からいただきました観葉植物のポトスです。

「ええっ、こんなに良いものをいただけるんですか。
ありがとうごさいます。大切に育てさせていだたきます。」



027.gif それでは先生の交換物はなんでしょうか。

c0223443_13471643.jpg粟国島(あぐにじま)の珊瑚と貝殻でいかがでしょうか?

沖縄県粟国村は、那覇の北西50km辺りに位置する絶海の孤島です。周囲5km程度、人口700名位、学校は小学校と中学校が1つになった小中学校がただ1つ、その1学年最小で3名、島で一番多いものはソテツ、島で一番多い哺乳類は山羊、産業はキビ栽培と塩作りオンリーという島の村です。でも、海だけはチョー綺麗です。」



c0223443_1349073.jpg「先ほどもお話ししましたが、我が国の教育における最近の小集団指導習熟度別指導の究極の姿を求めて、国から科学研究費助成を受けて毎月1泊2日で粟国へ通っています。何も知らない人は羨ましがるのですが、ただの田舎で単なる仕事ですから、私のことや科学研究費の制度を誤解しないでください。(笑)


ちなみに島へ行くには飛行機の乗り継ぎになります。特に那覇から粟国への飛行機は、9人乗りのジェットコースターのようなスリリングな乗り物で、怖すぎて笑えます。」



石井先生、ありがとうございました。


さて、次回、この粟国島の珊瑚と貝殻がどのようなものに化けるか、乞うご期待です。
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by bunkyo_warashibe | 2012-01-25 13:52 | 教育学部